厚切りジェイソンの本「かなり気になる日本語」がおすすめなので紹介します。
お笑い芸人として有名になり、今では様々な本も出版している厚切りジェイソンさん。
今回は彼の3冊目の著書である
「かなり気になる日本語」
を読みました。
厚切りジェイソンさんのお笑いのネタでもある「日本語のなぜ」をまとめた本です。
彼が気になった不思議な日本語や言い回しなどを50個の「Why !?」に分けて紹介しています。
厚切りジェイソンさんのファンはもちろん、彼のネタが大好きな人にもおすすめです。
ということで今回は、その中で私が特に気に入った内容を3つ厳選してご紹介させていただきます。
>>厚切りジェイソン著「かなり気になる日本語」をAmazonで探す
音がしないのにキラキラ
WHY6の「音がしないのになぜ「キラキラ」?」より。
日本人はよく使う擬音語や擬態語。いわゆるオノマトペです。キラキラやチクタク、ヘトヘトなんてものもありますね。
ジェイソン曰く、擬音語は英語にもあるものの、擬態語(音を発しないもの)は日本語にしかないようです。キラキラなんかは擬態語ですね。
星や宝石から実際に「キラキラ」とは鳴りません。しかしキラキラと聞けば星や宝石の輝きが頭に自然と浮かびます。
これは確かに不思議ですし、『なんでキラキラというの?』と聞かれてもうまく答えられる自信がありません。
ジェイソンもこれらの言葉を覚えるのに苦労したそうです。そう考えると、やはり日本語はすごいですね。
「川から流れてくる桃の音=どんぶらこ〜どんぶらこ〜」がある時点で日本語がどれだけすごいかは明白です。
謙譲語は自己肯定感を下げる?
WHY30の「へりくだる日本語」、「持ち上げる日本語」の不思議より。
日本で生活するにあたって重要なのが「敬語」ですね。ジェイソン曰く英語には「敬語」というシステムも概念もないのだとか。(丁寧な言い方はある)
日本語の敬語にはさらに「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」と区分されており【〜へ行く】という一言でさえ「行かれる」や「参ります」など種類があります。
普段何気なく使っていますが、よくよく考えたら複雑すぎます…
そんな敬語に対しジェイソンは疑問を持っているそうです。それは「表現が的確でなくなり意味が曖昧になる」こと。
そして「謙譲語を使ううちに自己肯定感が下がるのでは?」という点です。
これは斬新、NEW、新しい…。
謙譲語とは『いえいえ、自分なんて◯◯さんに比べたら〜』とへりくだって相手を立てるための敬語。
それゆえに「自分は劣っている」と刷り込んでしまい自己肯定感が下がるというわけですね。
日本人的には謙譲語を使えることは一種のスキルです。しかしアメリカ人から見るとそんなふうに感じるのですね。
日本とアメリカの苗字の違い
WHY42の「髪の毛で儲かる毛利さん?」より。
日本にもアメリカにも順序は違えど苗字(英語ではファミリーネーム)がありますよね。
ジェイソンは日本人の苗字に「地理にちなんだ漢字」がよく使われていることを指摘していました。
確かに「山川さん」や「西島さん」など地理を表す漢字ってよく見かけますよね。
しかし、アメリカでは地理に関係した苗字はあまりないそうです。
そして面白いのがアメリカの苗字には「息子」を表す”son”が使われているのが多いのだとか。
例えば有名なマイケル・ジャクソンの苗字「ジャクソン」は”Jackson”と書き、その「Jack+son」という由来があるそうです。Jackさんの息子ということですね。
ちなみに厚切りジェイソンの苗字もダニエルソンで”Daniel+son”なんだとか。
気になった方は読んでみて
日本の良いところも悪いところも「日本が好きなアメリカ人」目線で語られているので客観的に知ることができます。
今回紹介したもの以外にも、思わず『へぇ〜』と声が出てしまうものもあり、ためになりました。
さすがジェイソンです。
ちなみに、厚切りジェイソンの本であればこの本よりも「日本のみなさんにお伝えしたい48のWhy」が面白いです。
気になる方はぜひこちらもご覧ください。