このページに書いてあること
誉田哲也さんの小説「ノーマンズランド 警部補 姫川玲子」を読んだ読書感想文です。
「二十年前の少女失踪事件」と「女子大生殺人事件」の関わりは?
警視庁の姫川玲子が立ち上がるシリーズ第9弾、
「ノーマンズランド」
一言で感想を言うとしたら・・・
あらすじ
東京葛飾区のマンションで女子大生が殺害された。特捜本部入りした姫川玲子班だが、容疑者として浮上した男は、すでに別件で逮捕されていた。事件の背後にいったい何があるのか?そして20年前の少女失踪事件との関わりは?
引用:Amazon内容紹介
感想・レビュー
まず事件のことより先に触れておきたいのですが・・・
新登場の検事、武見諒太(たけみりょうた)
こいつは何者なのだ、と。
もう姫川玲子ファンとしては気が気じゃないといいますか、こんなヤツが玲子と一緒になってしまったらどうするんだ、と。
明らかに玲子は武見のことを意識し始めていましたからね。
しかもこのキャラは今後も登場することを、作者の誉田哲也さんがインタビューで明言しています。
このインタビュアーの友清哲さんという方も仰っていますからね。
「いけ好かない色男という雰囲気の武見ですが」
と。ほんとその通りなんですよ。
かといって玲子がずっと独身でいてほしい訳でないですが…もし今度の展開で玲子が武見と結婚とかになったら…
俺は会社を早退します。
今回の事件に関しては、ただただ悲しい事件でした。
実際の拉致事件を考えさせられましたし、「拉致という行為はひどいと思います」なんて軽く言える言葉でもないなと。
ただ犯人が言っていた「写真を撮っているところを見られてしまったから拉致した」という理由。
「だったら見られてマズイところで写真なんぞ撮ってるんじゃねぇよ」
とムカつきました。
そんなランニングしている女の子に見つかるような場所でスパイ活動やっていて、見つかったから「じゃあ拉致します」って。どんだけ自分勝手なんだお前らと。
拉致をした男に対する拷問シーンは従来の「姫川玲子シリーズ」同様かなりきつい描写が書かれていましたが…
まあ正直に言えば「犯人の気持ちもわかる」ですね。
残されたご両親も辛かったであろうし。最後のシーンでお母さんが卵焼きを焼いてきたシーンは涙しました。本当に。
そして今回のノーマンズランドは、全てにおいて「助走」の役割をした一冊だと思いました。
ガンテツの過去や危ない繋がりも見えましたし、玲子の上司になった日下との関係性も前より濃くなってきましたし、新たな悪徳警官も出てきまし・・・
そして何よりイケメン検事こと武見諒太の登場と・・・
姫川玲子シリーズの今後がどうなっていくのか?を楽しみにさせる一冊でしたね。
ということで今後も読ませていただきますが…どうしよう。武見と玲子のイチャイチャラブシーンとか出てきたら…
そしたら俺は会社を辞めます。
読了後の評価
「ノーマンズランド」評価 | |
---|---|
おもしろさ | (3.0) |
読みやすさ | (3.5) |
衝撃度 | (3.5) |
おすすめ度 | (3.5) |
刺さった一言
武見さんは……あたしを、守ってはくれないんですか
誉田哲也 著「ノーマンズランド」光文社文庫
嫉妬で狂いそうになりました。
「ノーマンズランド」は電子書籍でも読めます
誉田哲也さんの小説「ノーマンズランド」は、紙の書籍のほか、各種電子書籍でも読めます。
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他にも「姫川玲子シリーズ」の感想や、おすすめ小説をまとめた記事もあります。
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