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小説「シャーロック・ホームズの冒険」感想|各短編のあらすじ

小説「シャーロック・ホームズの冒険」感想|各短編のあらすじ
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世界で一番有名な探偵は誰かと聞かれたら、皆さんは誰と答えるでしょうか?

私の答えは間違いなくシャーロック・ホームズになるでしょう。

相棒は医師のワトソン。主にホームズが事件を解決し、その功績をワトソンが記す、という役割になっています。そして彼らは良き友人同士でもあります。

シャーロック・ホームズ本人が書いてないってところがいいですよね。コレをやってしまったら、正直『ワトソン…いる?』って読者も出てきちゃいますから。

そんなワトソンがシャーロックの活躍を描いたとされる短編集「シャーロック・ホームズの冒険(文庫本版)」を読みました。

「シャーロック・ホームズの冒険」あらすじ

短編10話のタイトルとあらすじです。

ボヘミアの醜聞

ある国の王様からの依頼。

過去の恋愛相手が現在の結婚を邪魔しようとしているので、困った王様はホームズに助けを求めます。

その相手とはどんな人なのか。ホームズは王様を守ることができるのか。

赤髪組合

髪の赤い男がホームズのところへ奇妙な相談をしにきます。

それは自分が働いていた場所が急になくなってしまったこと。

しかしそれよりも奇妙なのが、その仕事の内容と募集条件でした。赤髪組合とは一体…

花婿失踪事件

ある女性がホームズに「花婿を探して欲しい」と依頼してきます。

その花婿は披露宴の時に急に馬車からいなくなってしまったと。

しかし何かとタイミングがおかしいと疑うホームズ。その花婿は一体どこへ行ってしまったのか。

ボスコム谷の惨劇

ある谷で1人の男性が殺されてしまいます。そして警察はその時の殺害状況から殺された男の息子を逮捕しました。

しかし息子は犯行を否定していて、それを信頼する者もいます。

何よりもその男が死に際にはなった「鼠」というワード。果たして犯人は?

オレンジの種五つ

ある青年がホームズを訪ねてきました。あるものが送られてきて、その後まもなく自分の叔父が亡くなってしまったというのです。

その送られてきたものとは「オレンジの種が五つ」。

それが意味するものとは…

唇の捩れた男

ある婦人が自分の夫がいなくなってしまったと、相談にきます。

しかもそれは目の前で居なくなってしまったというのです。

しかしそれには何やら怪しい男達の影あり。

ホームズ達は無事に夫を探し出すことができるのか。

青いガーネット

ホームズの知り合いの守衛が、ある喧嘩を目撃し、その場にあった帽子とクリスマスに食べる用の鵞鳥(ガチョウ)を拾いました。

なんてことのない落し物だと思っていましたが、なんと鵞鳥の中には青いガーネットが入っていました。

まだらの紐

ある女性が非常に怯えながらホームズに助けを求めます。

彼女は双子の姉がいましたが、ある夜急になくなってしまいました。

死ぬ間際に悶えながら発した言葉が「まだらの紐」という言葉でした。

そしてその恐怖を今度は妹が感じているというのです。

花嫁失踪事件

結婚式の当日、ある貴族の男性の婚約者がいなくなってしまいました。

そこにはその男性の過去の恋愛相手がいました。この恋愛相手に対して疑いが向けれられます。

その後、新婦の着ていた服や指輪が全て川の底から発見されました。花嫁は一体どこへ…

椈屋敷

割の良すぎる仕事を見つけた女性。しかしその仕事の条件が奇妙すぎるので、ホームズに相談します。

その条件とは座る場所など、細かい指示を聞くことや、髪を切ることなど。

そして彼女はその屋敷で「あるもの」を見てしまいます。

「シャーロック・ホームズの冒険」感想

これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。

シャーロック・ホームズのおもしろさはホームズの頭の良さはもちろん、取り扱う事件の幅が広いことだと思います。

ちゃんとした殺人の起きてしまうミステリーから、ガチョウの中に宝石が入ってたという事件まで。

本格ミステリーと日常系ミステリーのどっちも楽しめるのが魅力ですよね。

まあ難しいところと言ったらやはり本が出版させて長い年月が経っているので、古い翻訳の本にあたってしまうと理解が難しいところ。

この本が発刊されたのは1892年発行ですって…余裕で100年以上前です。

「乞食」というような今では使わない言葉もチラホラ見かけます。ここはスキキライが分かれそうなところ。

個人的にはこれもまたレトロな感じで好きなんですけどね。

そして短編集ゆえのスピーディーさもおもしろいんですよね。

というかホームズが頭良すぎて、依頼人が来て話し終わったころには大体解決してて。あとはそれを確実にするために調査をするだけなんですよね。

もしこのシャーロック・ホームズが書かれたのが現代だったら・・・多分Zoomとかで解決しちゃうこともあるんでしょうね。

部屋から出ないで終わるって話も出てきそうです。

個人的に好きだった短編

やっぱり「まだらの紐」でしょうね。

これは本当に名作というか…まあもちろん無理あるとか、そんなことできるわけないだろって人もいると思います。

笛吹いて蛇を操って襲わせるって…なんかそんな感じの敵キャラとかいたようないなかったような…

これが100年以上前だったら、情報が今よりなかった分リアルでしたでしょうし怖かったでしょう。

想像してください、寝てる間に蛇にかまれて殺されるって。

ていうか寝てる間に蛇が近くにいるだけでも怖すぎます、多分嚙まれなくてもびっくりして死ぬ自信あります。

そんな事件を速攻で解決してしまうシャーロック・ホームズももちろんすごいのですが・・・

個人的にはそんな蛇を「まだらの紐」と命名するコナン・ドイルと翻訳者。

本当に怖いのはこのセンスですよ、センス。

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