『ホラー映画を見たいのに、怖すぎて見れないんですけど!』
そんなあなたはホラー映画のジャンル選びを間違っているのかもしれません。
ホラー映画の世界は広大で多彩。一言で「ホラー映画」と言っても色々な種類があるんですね。
ヤバい殺人鬼が登場して、一人ずつあの世に送られていく「スラッシャーホラー」。登場人物が極限状態の中で生き延びようとする「サバイバルホラー」…などなど。
ということで、
ホラー映画の代表的なジャンルを10種類紹介します。それぞれの特徴と、代表作品をまとめてみました。
スーパーナチュラルホラー(Supernatural Horror)
科学や現実の法則では説明できない現象や存在。そんな超自然的な要素を取り入れた映画が、スーパーナチュラルホラーです。
わかりやすい言葉でまとめると…オバケです。
普通でない「超常現象」なのが全てスーパーナチュラルに当てはまるので、「幽霊」「悪魔」「呪い」「異次元の世界」「モンスター」「ゾンビ」も当てはまります。
「異次元の世界」が入るなら「ドラえもん」や「キテレツ大百科」も入りそうですが・・あれはホラーじゃないナリ。
悪魔に取り憑かれた少女「エクソシスト」
スーパーナチュラルホラーの代表作といえば、1973年に公開された映画「エクソシスト」です。
あらすじは、ある少女が悪霊に取り憑かれてしまいます。その取り憑かれ方が、少女の姿と行動が怖すぎるんですよね。
あんなもんを実際に見たら、全てを諦めます。家を飛び出して二度と帰りません。
そして彼女を救うために、神父がエクソシズム(悪魔払い)で悪霊と戦う映画です。
怖いですが名作。見たことない人は、見て恐怖で震えましょう。
スラッシャーホラー (Slasher Horror)
「ホラー映画といったらコレ!」ってイメージの人も多いであろう人気ジャンルの1つ。それがスラッシャーホラー。
殺人鬼が現れて、水辺に集まりがちな大学生とか、金髪でおっぱいが大きめの女性を血まみれにしてしまうやつですね。
恐怖の対象が「人間」ということもあり、オバケとは違ったリアルな怖さが魅力です。
あのマスクからは逃れられない「13日の金曜日」
1980年に公開された、ホラー映画界に大きな影響を与えた歴史的な作品「13日の金曜日」。
この映画を見たことがない人でも、あの特徴的なマスクを見たら『やべえ』と失禁するとかしないとか。
なお、「ジェイソン=チェーンソー」と勘違いしている人が意外といるのですが、彼はチェーンソーを使っていません。
ボディホラー (Body Horror)
ちょっと聞き馴染みがないかもしれませんが…人気あるホラー映画のジャンルの1つです。
その名の通り、体がホラーなことになってしまうのがボディホラー。
体が変形してしまったり、破壊してしまったり…ビジュアルで怖さを訴える系です。見た目がグロテスクになりがちなので、ホラーが得意な人でもダメな人はいそうです。
ホラーがダメな人は絶対ダメでしょう。
見るのもキツい蠅人間「ザ・フライ」
ある科学者のDNAが、ハエのDNAと融合してしまい…次第にハエ人間となってしまう恐怖の映画「ザ・フライ」。
注目はハエ人間に変身してしまう時のグロさ。その見た目の衝撃で、アカデミー賞でメイクアップ賞を受賞したほどです。
この映画は1980年代に公開されましたが、その映画の中には科学進歩による危険性も描かれています。
サイエンスフィクションホラー (Science Fiction Horror)
サイエンスフィクションホラー。つまりSFホラーですね。
宇宙や未来の先進技術といったSF要素を持ったホラー映画で、異星人やモンスターが登場するのがよくあるパターンです。
設定が現実とはかけ離れた世界観なので、苦手な方でも入りやすいホラージャンルかと思います。
その悲鳴は誰も聞こえない「エイリアン」
SFホラーといったらこれしかありませんね。そうだね、「エイリアン」だね。
エイリアンの特徴的すぎるビジュアルと、宇宙船という限られた空間で逃げ惑う緊張感。
ちなみにこの映画でスターダムを駆け上がった主演女優「シガニー・ウィーバー」。
身長182センチです。
そりゃエイリアンにも立ち向かっちゃいますよね。
エイリアンに関する記事はこちら
【まとめ】映画「エイリアン」シリーズ一覧のあらすじや時系列など順番に紹介
ファウンド・フッテージホラー (Found Footage Horror)
カメラで撮影された映像を用いてストーリーが進行していくホラージャンル「ファウンド・フッテージホラー」。
またの名を「POVホラー」とも言います。これは「Point Of View(一人称視点)」の略です。
全貌が見えず、カメラの映像から想像してしまい、それが恐怖感となります。
また、リアルさを出すためにカメラのブレや揺れが多用されます。
それゆえに臨場感はありますが、酔ってしまうという理由で苦手な人もいるのかも。
怖くて15分で見るのをやめた「きさらぎ駅」
ファウンド・フッテージホラーには他に有名な作品がありますが、紹介したいのがこの映画「きさらぎ駅」。
2ちゃんねる発と言われている日本の都市伝説的な映画です。
世間のこの映画に対する評価は…正直言って低いです。
でもこれを見た時、怖すぎて15分ぐらいで見るのをやめました。
サイコロジカルホラー (Psychological Horror)
人間の心理的な恐怖や精神的な恐ろしさを描いたホラージャンルがサイコロジカルホラー。サイコホラーとも言いますね。
これはある意味一番リアリティのあるホラージャンルかもしれません。
結局一番怖いのは「人」だった。
そんな恐怖を味わいたい人はサイコホラーを見ましょう。
心理的恐怖を描いた名作「サイコ」
名前から滲み出る、というか直接言ってしまっているサイコホラー映画「サイコ」。
1960年に公開された古典的名作で、その古さが余計に怖さを際立たせます。監督は有名なアルフレッド・ヒッチコック。
サスペンス要素もあり、令和の今になってもぐいぐい引き込まれますよ。
サバイバルホラー (Survival Horror)
登場人物が恐怖やパニックを感じながら、生き延びようとするジャンルがサバイバルホラーです。
全編を通して緊張感が高く、常にドキドキハラハラ。
限られた資源や状況で、心理的なプレッシャーがのしかかります。人間性や道徳性が描かれるのも見どころの1つ。
なお、先ほどSFホラーで紹介した映画「エイリアン」もサバイバルホラーの1つといえます。
声を出したら終わり「クワイエットプレイス」
聴覚に反応するモンスターたちが支配している地球。そんな世界で生きる人間のサバイバルホラー「クワイエット・プレイス」。
音や声に反応してモンスターが襲ってきて無惨に殺される…おちおち屁もこけません。
この映画は家族愛も強く描かれています。
そして映画の中の主人公夫婦「ジョン・クラシンスキー」と「エミリー・ブラント」は実際に本当の夫婦です。
モンスターホラー (Monster Horror)
ドラキュラやフランケンシュタイン、オオカミ男などいわゆるモンスターが人々を襲うジャンルが「モンスターホラー」。
怪物やバケモノ…とにかく「ヤバいやつ」はみんなモンスターホラーに該当すると言って間違いではないと思います。
しかしそのモンスター自身にも実は悲しい過去があったり、人間を襲うのは理由があったりと、考えさせられることも多いです。
なぜか怪物を美女がぶん殴る「シャドウ・イン・クラウド」
2020年に公開された、第二次世界大戦中を舞台にしたモンスターホラー「シャドウ・イン・クラウド」。
爆撃機に乗り込んだ女性パイロットに、空の怪物が襲い掛かります。その怪物の正体は一体なんなのか。
クロエ・グレース・モレッツちゃんと怪物の殴り合いを見ることができる貴重な映画です。
コメディホラー (Comedy Horror)
コメディとホラーを掛け合わせたジャンル「コメディホラー」も存在します。
恐怖のシーンや過激なバイオレンスなシーンも、コミカルに表現してしまうのが特徴。それゆえに結構グロテスクな作品も多いです。
それでもやっぱりコメディ。ホラー映画が苦手な人にも見やすいのがこの「コメディホラー」です。
とりあえず全員見て「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」
この「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」を見たことない人は、とりあえず何も調べずに見てほしい。
これを最初に見た時、腹がよじれて死にそうになりました。
そういう意味ではかなり危険なホラー映画です。
ゾンビホラー (Zombie Horror)
最後はみなさんお馴染みのゾンビホラー。
元々は死んでしまった肉体に命が宿ってしまった「生きた死体」がゾンビでした。最近ではウィルスによってゾンビ化した人間が襲う、というパターンもありますね。
映像作品だけでなくゲームでもよく扱われるので、ゾンビに耐性を持っている人も多いでしょう。
「怖い」というより「ああ、ゾンビか」といったホラージャンルです。
ブラッド・ピット×ゾンビ「ワールド・ウォーZ」
2013年に公開されたゾンビ映画「ワールド・ウォーZ 」。
大量のゾンビが襲い掛かる圧巻のシーン。ゾッとするほどのスピード感。
そしてゾンビの存在感が薄くなるほどカッコ良すぎるブラッド・ピットの演技。
おすすめです。
まとめ
ホラー映画といっても色々なジャンルがありますね。細分化すればもっとジャンル分けできそうです。
今回紹介したそれぞれのジャンルの映画はどれもおすすめです。
気になったものがあればぜひ見てください。
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