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小説『ジェリーフィッシュは凍らない』を紹介|ネタバレなし

おすすめ小説紹介『ジェリーフィッシュは凍らない』
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ジェリーフィッシュとはクラゲのこと。

クラゲといえば昔、

友人たちと湘南の海に行ったところ、一番テンションの高かった「関野」ってやつが到着して海入って10分ぐらいでクラゲに刺されましてね。

関野のテンションが「リーマンショックか」というほどの急降下し、しまいにはクラゲに対してとんでもない怒りと恐れを抱いていたんです。

そして『今日帰れるか…わからねぇ』とか言ってました・・・

まあそんな関野の話とは全く関係のないんですがね。

では市川憂人さんの小説『ジェリーフィッシュは凍らない』を紹介します。


『ジェリーフィッシュは凍らない』あらすじ

特殊技術で開発された、小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、次世代型ジェリーフィッシュの長期航空試験に臨んでいた。ところがフライト中に、密室状態の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに、自動航行プログラムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が……。
Amazonの内容紹介より引用

簡単に要約すると…

ジェリーフィッシュと呼ばれる小型飛行船の飛行試験中、システムがぶっ壊れて雪山に突っ込んじゃうんですね。

脱出不可能なほどの雪山で、救助を待とうと思っていたメンバー6人だったんですが、そこで殺人が起きてしまい…次々と犠牲者が出てしまうわけです。

そして墜落から数日後…その飛行船が発見され、6人の死体が発見されるんですが・・・

調べてみたら全員「他殺」だったんです。

じゃあ犯人はどこへ?というかそもそも犯人なんているのか?

そんな謎を追う極限のミステリーです。

小説の見どころ 3選

小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉

ジェリーフィッシュとは日本語で「クラゲ」。

飛んでいる姿がクラゲの形と似ているので、飛行船は「ジェリーフィッシュ」と呼ばれました。

そんなクラゲ型の飛行船をめぐる人間の欲望。クラゲのような形だからってポワポワした雰囲気はありません。ドロドロした人間の思想が絡み合う事件が起きてしまうわけです。

そして気になるタイトル「ジェリーフィッシュは凍らない」という意味。

これが鍵となります。

アメリカ人と日本人のバディもの

小説『ジェリーフィッシュは凍らない』の舞台はアメリカ。

刑事として登場するのはアメリカの女刑事「マリア・ソールズベリー」と、その部下である日本人の刑事「九条漣」。

アメリカ人と日本人の刑事?ふつうに考えたら全然合わなそう組み合わせじゃないですか。

しかしマリアと漣の性格や立ち位置など、二人のキャラクター設定が真逆といえるほど違うので、逆にいい「バディ感」を出しています。

ただまあ言わせてもらえば、

『相棒』の杉下さんと亀山君には遠く及ばないんですけどね。


雪山のクローズドサークル

舞台となるのは脱出不可能な雪山。吹雪の中で救助を求めに行くのは自殺行為。

そんな中で事件が起きてしまい、飛行船に乗っていた技術開発のメンバーたちはお互い疑心暗鬼に。

ミステリの定番ともいえる【閉ざされた空間、通称クローズドサークル】。今回は雪山です。

王道すぎる設定ゆえに、ミステリ好きには腕が鳴りますよね。謎解きに挑戦しやすい設定も魅力です。

脳がバグるぐらいフル回転させて、トリック解明に挑戦しましょう。

読んだ感想

この小説がおすすめの人

  • 本格ミステリが好き
  • 飛行機や飛行船に興味あり
  • バディものが好き

アガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』。事件の概要が似ており【新時代の『そして誰もいなくなった』】とも言われています。

事件や状況もある意味「王道」で、ミステリ小説が好きな人には刺さりやすいでしょう。

この小説をあまりおすすめできない人

  • カタカナの登場人物が苦手
  • 科学や物理の話が苦手

舞台がアメリカということもあり、登場人物はフィリップやリンダなどカタカナです。

それにより頭に入りにくい人もいるかもしれません。私です。

また小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉に関する科学や物理の話が多く、興味がない人には退屈なところもあるかも。


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