こんな方々のために書きました
- 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の(上)を読んだ
- 全部読んだけど他人の考察は気になる
- (上)の内容をおさらいしたい
アンディ・ウィアーのSF作品「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の(上)を読みました。
宇宙である未知の物質を発見。その影響により地球がピンチとなってしまう、といった作品。果たして地球はどうなってしまうのか。またその未知の物質の正体は。
上巻を読んだだけでは全くといっていいほどストーリーは明らかになっていませんが…下巻に向けて自分なりの考察をしてみようと思います。
上巻での気になる点もまとめてみました。ぜひ最後までお付き合いください。
プロジェクト・ヘイル・メアリー(上) あらすじ
未知の物質によって太陽に異常が発生、地球が氷河期に突入しつつある世界。謎を解くべく宇宙へ飛び立った男は、ただ一人人類を救うミッションに挑む!
引用:Amazon内容紹介
上巻での気になる点まとめ
この「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は主人公が記憶がない状態から開始します。その後、過去と現在を交互に描写しながら徐々に世界観が明らかになってくるのが特徴です。
よって明らかになっていない点がまだまだ多く、過去も完全には明かされていないので「どんでん返し」はどんな形でも引き起こされると思います。
それを踏まえた上で、それぞれの気になる点に対して個人的な考察を書いていきたいと思います。
アストロファージとは何者なのか?
いきなりこの物語の最大の謎にかかってきますが、太陽のエネルギーを奪うこの物質は何なのか。
性質上「宇宙人」とは呼べませんが、生きている以上確実に「宇宙生物」ではあります。
そして生物という以上、「無」から生まれることはあり得ないと思います。ましてや空気もない宇宙で無から生物が生まれるなんて…あり得るはずがない…と思いたい。
なので仮説を立てると、彼らは「他の生物によって生み出されたのではないか?」と。その生物とは?それが次の気になる点です。
ロッキーとは何者なのか?
アストロファージと同じぐらい正体のわからない存在、それがロッキーです。
甲羅のような体から5本の手足。音を発するが目は見えない(存在しない)。この見た目から、やはり「宇宙人」とは呼びにくいですね。
想像すると恐ろしい見た目ですが、主人公とのやり取りを見ていると、どんどん愛おしくなってしまう。そんな不思議なロッキーですが、登場した生物が人間以外には「ロッキー」と「アストロファージ」しかいないんです。
となると、関連あると思うんです。この2つの生物に。
実は「アストロファージ」はロッキーこと「エディリアン」によって生み出されたのではないか?
なぜグレースが宇宙船に乗っているのか?
グレースはあくまで研究者の1人。彼がなぜ宇宙船に乗ることになったのか。
仮に彼が適しているという能力があったとしても、宇宙とは全く関係ない教師を乗せることがあるでしょうか?
しかもただの宇宙での調査ではありません。地球を救うミッションです。これほどまでに大きなミッションにちょっと研究がうまくいった教師を乗せることがるでしょうか?
さらに言えば、明らかにとんとん拍子すぎる…「未知なるものを知るために多くの研究者に接触した。その結果、一般の人が明らかにした。」という流れはあり得る話だと思います。しかし、その後世界規模のメンバーに選出され、ストラットと共に各国を飛び回る。
ここまで重なると、ある1つの考えが浮かんできます。
グレースは存在しないのではないか?
こんなにとんとん拍子で地球の運命を託される一般人なんていない。そう考えると思い浮かぶ1つの仮説。
グレース・ラングリッドなんて人物はもともといない、ということ。
これは「想像の世界の話だった」という意味ではなく、グレースだと思っている人は全く別の人間で、グレースとしての記憶が埋め込まれている、というものです。つまり本の中で過去を回想していますが、これは全て偽の記憶です。
やはり最初から記憶が曖昧なキャラ設定。やはりに気なります。
彼は時々「なぜか知らないけど知っていた」ということを言っています。これはグレースではない【本来の自分の記憶】ではないのか?
ただこの「誰かをグレースとして行動させる」という仮説。そもそも意味がないんですよね。。
下巻の内容は?ラストを大胆予想
現状ではかなり普通のSF小説という感じです。
仮にロッキーとグレースが協力し合い、アストロファージの脅威から地球を救う方法を発見。それを地球に伝え、グレースは宇宙で使命を果たして死んでしまう…
これでは普通すぎます。何の捻りもないSF作品。映画「アルマゲドン」が公開されてから20年以上たった現代にこのストーリーは普通以外の何ものでもありません。
それではどんな終わり方があるでしょうか?予想してみます。
予想1:エディリアンと全面戦争
先ほどの仮説、「アストロファージを生み出したのはエリディアン」が当たっていたとすると、エリディアンの目的はエネルギー不足になった星を襲うこと、かもしれません。
全てのエリディアンがそういうわけではなく、例えばロッキーは地球人と知り合ったことで友情を認識し始める。しかし他のエディリアンは襲いかかります。
いきなりスター◯ォーズのような展開になり、地球人との戦いが始まる。グレースは黒いマスクとマントを身につけだし、光る棒を振り回し始める…
こうなったら色々な意味で驚愕です。
予想2:地球が崩壊、人類は絶滅
ロッキーと共にアストロファージの脅威から地球を救う方法を発見します。グレースは宇宙での死を覚悟していましたが、エリディアンの科学力でグレースは地球に戻ることができることに。
でも遅かった。地球は氷河期を迎え、人類は絶滅してしまっていました。
しかしグレースは諦めませんでした。アストロファージの脅威を排除しつつ、それを利用して人類の立て直しを図るのです。
そして言います。『これが、真の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」なのだ!』と…
というオチです。自分で想像しておいてアレですが…こんなオチなら私はキレます。
予想3:舞台は宇宙じゃなかった
実はこれ、個人的に1番あり得そうだと思っている予想です。
第一章の最後にグレースは「ここは地球ではない」という言葉で締めくくっています。しかしそれがそもそもの間違いではないでしょうか?
グレースはずっと地球にいました。そして地球はアストロファージの影響により星としての機能を果たせなくなり、地球に見えなくなるぐらい廃化。その長い間、グレースは仮死状態で生き延びたのです。
そしてさらに恐ろしい事実。ロッキーはエリディアンではなく人間が進化した形だったというオチです。
これが当たってしまったら恐怖しかありませんが…衝撃度は半端じゃないです。
まとめ
小説「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の(上)を読んで気になった点の考察と、下巻の予想をしてみました。
色々考えてみましたが、自信があるかと聞かれたら、100%全くありません。
私の考察や予想は当たっているのかどうか。今回読んでくださった方は、是非(下)を読んだ後の記事もご覧ください。