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ありがとうございました。映画「THE FIRST SLAM DUNK」感想

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このページに書いてあること

映画「THE FIRST SLAM DUNK」を見た映画感想文です。

一言で表すなら「ありがとうございました」です。

まず自分は昔からスラムダンクのマンガもアニメも全部見ていましたし、

外国の人に「お前の国のマンガで一番おもしろいのは何だ!?言え!」って言われたら「スラムダンクです」って言います。

だってダメなところがないじゃないですか。スラムダンクって。

まず話がおもしろいし、登場人物もみんないいし、バスケの魅力も伝わるし、シリアスとギャグのバランスもいいし、ストーリーもギュッとまとめててテンポがいいし、終わり方もダラダラせずに完璧だし、スポーツマンガなのにケンカのシーンは迫力ありすぎるし…

なにより絵が上手いし、流川はイケメンだし。

減点したくても減点できる人なんていないんですよ。ぜったいに誰も。

で、アニメのほうもいいんですよ。スラムダンクって。

声優さんのイメージがぴったりだし、主題歌が全部いいし、アニメのオリジナルストーリーがあるし、CMに入る前の英語のボイスもアメリカっぽくてカッコいいし、ナレーションの声も素敵だし。

しいてアニメのほうの減点をあげるとしたら…、全国大会編がないこと。

で し た が。

その減点を令和になって埋めてきたという奇跡。

それが映画「THE FIRST SLAM DUNK」。本当にありがとうございます。



で、本編。

全然予備知識なしで見に行きました。どんな映画なのか何もわからない状態で。

で、最初におどろいたのは「リョータって兄ちゃんいたのか…」ということ。

「親父さん亡くなっちゃったんか」「沖縄出身なんか」「妹いたのか」「え、兄ちゃんも亡くなった?」

まさに情報のゾーンプレス。身動きができない!

ディーフェンス !ディーフェンス !

そしてオープニング。手書き風にキャラクターに命が吹き込まれていきます。

リョータ、ミッチー、ゴリ、流川、花道と描かれていき…

神奈川県代表 湘北高等学校

ここでもう血圧上昇。脳の血管2本切れました。

そしてそこに登場した河田、深津、沢北、松本、ポール…

秋田県代表 山王工業高等学校

山王戦かよ…このとき俺はすでに試合を見守る観客の1人。あなただけ見つめてる。

その後、試合とリョータの過去が交互に描かれていきます。

ここは正直にいって戸惑いました。まさかオリジナルストーリーが入るとは。

しかも思春期の母親との関係って。同じ男としていろいろ感じるところがありまして。

あの頃って「あの時だけ」の特別な何かがあるんですよね。

リョータが沖縄に戻り一人号泣したシーン。もらい泣きしました。

で、試合のほうは勢いがありすぎて息ができないぐらい。映画館でハアハア言ってた奴がいたら、それ俺です。



ちなみに試合シーンで泣いてしまった唯一のシーンが、

一年生の石井健太郎が「ボールよ吸いつけ 」といって念をこめて桜木の手に託すシーン。

石井健太郎?誰かって?湘北のベンチにいたメガネで坊主頭の一年生です。

ふざけてるのかって?いや、ここはすごく深いシーンなんです。

仮に自分が石井君の立場だったとしたら、なんですが…

どうしても「一歩引いてる」感覚があるはずなんです。試合にも出ていないし、一年だからそこまで湘北に対する思い入れもない。

もちろん「勝ってほしい、みんな頑張れ」という気持ちはありますが、自分は第一線にはいない。どこか遠くにいる感覚というか。

でも彼は本気なんですよ。試合に出ていないけど自分も第一線で戦ってるんですよ。

だからどうしても勝ちたくて勝ちたくて、何かしたくて何かしたくて念を込めたんです。そう思わないとこの行動は出てこないですから。

これが試合シーンで唯一泣いたシーン。

煌めく時に捕らわれてましたね、この時は。

そんなこんなで全編にわたって細かいところが丁寧に描かれていて、本当にありがとうございます、って思いました。

ただ、やはり言っておかなきゃいけない。

もうこれはアニメをタイムリーで見まくっていた昭和生まれの素直な感想。言わせてください。

やっぱり前のアニメの頃の声優さんで見たかった。

特に桜木花道の声を担当していた草尾 毅さん。

草尾さんが好きだと叫びたい。

草尾さんの声で「オレは今なんだよ!!」が聞けていたら、映画館に売ってたパンフレット買い占めて駅前で配りましたね。みんな見ろ!って。

なお、石井健太郎のシーンで泣いた後の試合展開はのめりこみすぎてほとんど覚えてません。

もうすべてに感動しすぎて。もう一回見に行こうか迷ってるぐらいです。「迷ってるなら行けよ」って感じですよね。

行きます、世界が終わるまでには…


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