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【文章術】論理的な文を書くための本「伝わるシンプル文章術」|飯間浩明

おすすめ本紹介「伝わるシンプル文章術」deradesuでらです
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こんな方におすすめの本でした

  • 論理的な文章を書けるようになりたい
  • 伝わる文章の仕組みを知りたい

誰かに自分の考えを伝えたい時は、順序よく書くことが効果的です。しかし、その順序がわからず言いたいことがごちゃごちゃになり結局伝わらない…そんな経験ありませんか?

しかしその順序は実はシンプル。基礎さえ身につければ誰でも効果的に組み立てることができます。著者はそれを「クイズ文」と呼びます。

そんなクイズ文のことを知ることができる飯間浩明さんの本「伝わるシンプル文章術」を読みました。本の中でためになったことを一部紹介します。

仕組み自体はとてもシンプルなのに、出来上がった文章は超論理的。そんな必殺技を学べる本でした。

クイズ文とは?

この本では主に以下のことを教えてくれます。

  • 伝えるにはクイズ文が有効
  • クイズ文とは何か
  • ディベートについて
  • クイズ文の作り方

メインとなるのは「クイズ文とは何か」です。著者曰く、自分の考えを読者に確実に伝え、はっきり理解してもらえるような文章を書くためには「クイズ文が有効」とのことです。

本ではクイズ文を以下のように定義しています。

問題 → 結論 → 理由

「あなたは◯◯をすべきか? → そうすべきである → なぜなら▲▲だからだ」というシンプルな形です。筋が通ったわかりやすさは見ただけでわかります。

しかし、見た目のわかりやすさに反し意外と奥が深いのです。なぜ「クイズ文」が有効なのか具体的にまとめてみました。

まずは問題を提起する

まずは読者に対して「問題(あなたは◯◯をすべきか?)」を提起します。「〜か?」や単純に「?」で閉める疑問形の文章ですね。

「問題」は疑問形で終わっていることが重要。この疑問形ということにしっかり意味があります。

まずは疑問形で質問されると自然と読み手が「考えるモード」になること。質問自体が大したことなくても聞かれたら脳が回転します。

そして質問によって筆者と読者が「問題」を共有します。「私もそう思う!」「いや、私はそうは思わない!」というように問題への意識ができます。

くだけた言い方をすれば「グッと話に引き込まれる」という感じでしょうか。

すぐに結論を示す

問題を提示した後すぐに「結論(そうすべきである)」です。

すぐに結論を書く理由は、読者を迷わせないためです。質問の後に「こういう理由で…」「…があるので」など理由を書いてしまうと、結局何が言いたいかわかりにくくなり、伝えたい内容が伝わらなくなります。

大事なのは「伝わる文章術」ですからね。伝わりにくいのはダメです。

なのでまず「結論」を提示する。スタートからゴールまでをわかりやすく最短距離で案内する。すると読者にスッと伝わります。

結論に対する理由を示す

最後に先ほど示した結論に対する「理由(なぜなら▲▲だからだ)」を書きます。

この「理由」が「問題」→「結論」というスタートからゴールまでを具体的に示す道のような役割になるわけですね。

ゴールを知った読者は『なぜその結論になるのか?』を知りたがっています。ゴールがすでにわかっている分、道の説明はすんなり入りやすくなります。

また「理由」には読者の疑問を解消する役割もあります。

例えば【運動は朝すべきか? → そうすべきである!】といった結論を出したとします。その結論に「どうして?」と思うのは当然ですし、そもそも『朝に運動をすべき理由を知りたいんだ!』という気持ちで文章を読み始めた人も多いはずです。

なので理由までが無駄に遠くなってしまうのは避けたいと思いました。

クイズ文は本当に伝わりやすい?

【文章術】論理的な文を書くための本「伝わるシンプル文章術」|飯間浩明

本当に何かを伝えたい時はクイズ文が有効なのでしょうか?ということで、あえて順番を変えて文章を作ってみました。

なおクイズ文の内容は、本書の第一章に登場した例を参考にしました。

理由 → 問題 → 結論 の場合

授業中、私語を交わした生徒を無条件で退室させた。その結果、みせしめの効果があり私語を交わす生徒がいなくなった。(理由)

私語で悩む教員は多く、手が付けられなくなっている人も多い。どうすればいいだろうか?(問題)

私語を交わした生徒を無条件で退室させよう。(結論)

「理由」を最初に持ってきたパターンです。「いきなり何ですか!?」とツッコみたくなる形で、確かに意味が分かりにくいですね。

問題 → 結論 → 理由 の場合

私語で悩む教員は多く、手が付けられなくなっている人も多い。どうすればいいだろうか?(問題)

私語を交わした生徒を無条件で退室させよう。(結論)

授業中、私語を交わした生徒を無条件で退室させた。その結果、みせしめの効果があり私語を交わす生徒がいなくなった。(理由)

クイズ文の方は自然な流れに感じます。結論を聞いた後に『なんで?』と自然に疑問が生まれるのも良いです。

短い文章とはいえ順序を変えただけでこの違いです。きちんとした文章だったらさらに伝わりやすさを感じるでしょう。

パターンを覚えて文章作成スピードアップ

問題 → 結論 → 理由の形はどんなところにも応用が効きやすく、シンプルなのでマネしやすい方法だと感じました。

またこの方法を頭に入れ応用できるようになることで、文章を作るスピードが格段に上がるのを感じました。

本書ではさらに深い「クイズ文の作成方法」や「作成の際の注意点」、さらにはクイズ文を書くのに役立つディベートに関することも書いてあります。

伝わりやすい文章を作れずに悩んでいる方や、もっとクイズ文のついて知りたい方はぜひ読んでみてください。

他にも文章力を向上させたい方や、初めて文章を書こうと思っている方には、以下の本もおすすめです。気になる方はぜひ読んでみてください。

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